Toa de Butogeta

〜絶対に自分探しなんてしない旅のブログ〜

フュッセン

日本に帰ってきてから

1週間が経とうとしています。

 

暇すぎます。

お酒飲むくらいしかやることがありません。

 

もっと旅したかったな。

お金さえあれば、あのまま1周したかった・・・

 

それはそうと、日本で海外の話をすると

何とも言えない空気になるのは何故なのでしょう。

自慢ぽく聞こえるのですかね?

海外ではこうだったよー、とかつい言っちゃいますし、

次はどこ行きたいかなんて、話し始めたら止まりません。

 

行き過ぎてイラッとさせないよう気をつけますので、

海外にかぶれてるんだなぁって生温かい目で見てくれると嬉しいです。

 

 

 

 

 

さて今回は、1ヶ月前に僕がいた場所、フュッセンです。

 

ここには、城があります。

ドイツでいちばん行きたかった観光スポットです。

 

名前はノイシュバンシュタイン城

 

とてもドイツっぽい名前ですね。

サッカードイツ代表ボランチもそれっぽい名前です。

 

 

フュッセンには、

フランクフルトからローカル線を乗り継いで行きました。

 

ロマンチック街道を走るバスもあるのですが、

108ユーロと、意味が分からないほど高く、

鉄道も特急だと、60〜70ユーロします。

 

僕は32ユーロで行きました。

朝10時くらいに出て、19時くらいに着いたような気がします。

乗り換えは3回で、迷わず行けます。

 

ローカル線はのどかな田舎を感じながら

ゆっくり行けるので、とても旅っぽいです。

ヨーロッパを回ってる中でいちばん旅っぽかったです。

 

ドイツには州ごとに乗り放題チケットがあるらしく、

僕はバイエルンチケットというものを使いました。

 

バイエルン州では電車が乗り放題になるのです。

 

これをフランクフルトで会った日本人の方に教えてもらえたことで、

かなりの節約ができました。本当に感謝いたします。

 

フランクフルトからバイエルン州の端っこの駅までのチケットをまず購入し、

その端っこからフュッセンまではバイエルンチケットで行けます。

 

到着が遅くなるのはちょっと・・・と思っているそこのあなた。

 

夏なら21時過ぎまで明るいので、全然大丈夫です。

いちばん日が長い6月の夏至あたりには、

23時くらいにようやく暮れるという感じです。

冬に行くという方については知ったこっちゃありません。

 

 

 

 

フュッセンは駅舎も小さく、街もこぢんまりとしていて、

よい雰囲気です。

 

ここのところ都会ばかりだったので

久しぶりに田舎にくると、ものすごく落ち着きます。

やっぱり、歩いて全部回れるくらいの街の規模感が丁度いいです。

 

上記のお城には、フュッセンの駅前からバスに乗り

城の麓の街まで行きます。

そこからシャトルバスだったり馬車だったり歩いたりして向かいます。

 

城の入場チケットはこの麓の街で買います。

時間が指定されているので、その時間に城に行きます。

 

 

行きはシャトルバスに乗りました。

すると、城からちょっと離れたとこで降ろされます。

降りて、人波に付いていくと、

橋があります。

 

この橋はマリエン橋といいます。

おそらくこの橋が、いちばんテンション上がります。

だって、

だって!!

こんな感じで、お城がいきなり視界に飛び込んでくるのです。

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どう?絵はがきやん?

そう、ここは

絵はがきクラスの写真が簡単に撮れるスポット(カッパドキア以来2度目)なのです。

 

もう、見入ってしまいます。

 

入場時間までまだしばらくあるから、ゆっくり眺めようと思っていると

欧米のご夫婦が「写真撮ってくれない?」と

声をかけてきました。

もちろんいいよ!と、満面の作り笑いで応えて写真を撮ります。

「もうちょっと右!あ、行き過ぎ!はいそこ!撮るよー、3,2,1!」

みたいな感じで一生懸命撮りました。

 

完璧だ!とお褒めの言葉を頂き、一息つこうと思った矢先

このやり取りを見ていた別の夫婦が「私たちもいいかしら?」と

やってきました。

正直、もうめんどくせぇなと思ってはいましたが、

自然と出るようになった満面の作り笑いで応えてしまうのです。

そして、カメラを受け取ろうとすると、

また別の夫婦が「次、お願いしていい?」とやってきました。

 

こうなるとエンドレスです。

そこにいた、欧米人夫婦がみな、僕に写真をお願いするのです。

 

わからなくはないです。日本人は写真を撮るのが上手です。

上手というか、皆さんちゃんと背景が映るように撮りますよね?

欧米人及び僕が出会った様々な国の方々は、

写真をお願いすると、ほぼ、人物しか映しません。

 

そして、後で見返して「ここで撮る意味!!」と激昂するのです。

 

なので、僕はきちんとお城と夫婦が映るように

あれこれ指示して撮ります。

とてもめんどくさいのです。1回きりのお願いだからそうするのであって、

何回も撮るなんて考えているわけないのです。

 

5組目を撮りながら僕は「逃げよう」と決意しました。

順番待ちの夫婦に、非常に困った顔を作り、言い放ちました。

「入場の時間がもうすぐなんだ、ごめんね。行かなきゃ。」

 

ゆっくり見て回ろうと思っていた僕は、

入場も余裕をもった時間を選んでいました。

それ故、この時点で入場までの時間は、1時間ほどありました。

予定ではあと15分くらいは、この橋にいて城を眺めるはずでした。

 

マリエン橋の恐怖、と僕は呼んでいます。

ここで写真をお願いされたら、

引くぐらい下手に撮りましょう。

 

 

しょうがなく他を巡り時間を潰して

城内への入場の時間を待ちました。

 

このお城は日本でもとても人気があるらしく、

日本人が沢山います。

 

僕が選んだ時間の城内見学では、

2組の団体ツアーと一緒でした。

こうなると、周りは日本語だらけです。

 

ツアーの方々が悪い訳ではありませんが、

“ヨーロッパの城”感は露と消えます。

そして、団体に混じっている僕に対して

話しかけることもなく、少し遠巻きに、

排他的な視線を投げかけてきたりします。

 

久しぶりの感覚でした。

人目を気にしない環境はとても心地がいいものだと

改めて認識しました。

こういう時、海外で暮らすのもいいなぁと少しだけ思います。

 

でも、やっぱり旅するくらいが丁度いいわ、とすぐに思い直すんですけどね。

 

 

お城の話に戻します。

お城の中もとてもキレイで、全体的に見応えがあります。

僕は橋から眺めるお城がいちばん好きです。

雪景色とかも見てみたいなぁ。

 

絵はがきとかお土産屋さんで買おうかと思ったのですが、

自分で撮った写真と同じようなもんだったのでやめました。

 

 

フュッセンには2泊しました。

滞在中には、犬を連れたアコーディオン弾きのおじいちゃんに、

犬を撫でただけなのにブチ切れられたり、

一緒の部屋の欧米人の女の子の足が

異常に臭くて安眠できないほどだったり、

城以外にも楽しい思い出でいっぱいです。

 

人も良くて都会に比べると物価も若干安いので、

とても好きな街です。

ミュンヘンから日帰りでも来れるので、

ドイツに行くならここは外せないです。

 

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城の別カットです。

 

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フュッセンの街並です。

 

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僕にブチ切れたアコーディオン弾きのおじいちゃんです。

 

 

さて、次回はミュンヘンです。